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  • 執筆者の写真delightjct

生活費を経費化!?家事按分で賢く節税

更新日:10月7日


自宅で仕事をしている場合、個人事業主やフリーランスなど、確定申告の際に家賃や光熱費の一部を「事業を行う上で必要な支出」として経費計上することができます。

その中でプライベートによる生活費と事業費が混在している費用を規定のルールで計算し、事業で支出した割合を算出することを「家事按分」という。


・具体的にどのようなものを経費計上できるのか?

 ✓家賃

 ✓高熱水道

 ✓Wi-Fi代や携帯代などの通信費

 ✓旅費交通費

 ✓自動車のガソリン代

 ✓車検費用など車の維持費


<具体的な計算方法:家賃編>

・家賃20万円 80平米の家に住んでいると仮定


~部屋の広さで計算する場合~

仕事場を20平米とすると

20平米➗80平米=25%

家賃20万円のうち25%に当たる5万円を毎月経費計上可能。


~業務時間で計算する場合~

業務時間は1日9時間を毎月20日間とすると

180時間(業務時間)➗720時間(24時間✖️30日間)=25%

家賃20万円のうち25%に当たる5万円を経費計上可能


どちらの按分も可能です。

今回は賃貸の前提で事例を挙げましたが、持ち家の場合も可能です。

持ち家の場合は建物の減価償却費、住宅ローンの利息や固定資産税、火災保険料なども経費計上が可能!

ただ、ここで注意が必要なのが家事按分の割合が50%を超えると住宅ローン控除の対象から外れるので要注意!


<具体的な計算方法:電気料金編>


~事業で使用した時間や日数を基準に按分する場合~

月の電気料金が1万円、業務時間1日8時間、月に20日の場合

月の業務時間:8時間✖️20日=160時間

1ヶ月の合計時間:24時間✖️30日=720時間

按分率:160➗720=22%

経費計上できる額: 1万円✖️22%=2200円


~業務で利用する電源の差し込み口の数で按分する場合~

自宅の電源の差し込み口の数30個、業務利用するのが6個

按分率:6個➗30個=20%

経費計上できる額:1万円✖️20%=2000円


このような形で按分率を明確にし、毎月の出費から経費計上することで節税が可能です。

この家事按分においては支出が明確に事業用である根拠を示せることが求められているので注意が必要です。

また、白色申告の場合は「対象の業務利用の割合が50%を超えていること」「事業用と個人用が明確に区分されていること」が条件ですので注意しましょう。


・まとめ

家事按分を使えば日々の生活費の一部をルールにのっとり経費化できます。

これは家を事務所代わりにしつつ働けるフリーランスの特権です。

積極的に使っていきましょう!

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